大切に育てている観葉植物。緑の葉が部屋にあるだけで、心が癒されますよね。しかし、そんな癒しの存在を脅かす白い小さい虫がいます。それが「コナジラミ」です。我が家のモンステラも、一時期このコナジラミの大量発生に悩まされました。最初は、葉の周りを小さな白い虫がフワフワと飛んでいるな、程度にしか思っていませんでした。しかし、日を追うごとにその数が増え、葉を揺らすと白い粉のように舞い上がるほどになってしまったのです。よく観察してみると、葉の裏側にびっしりと白い小さな虫が付着しており、葉の表面にはベタベタとしたテカリが見られます。これはコナジラミの排泄物(甘露)で、これを放置するとカビが発生して葉が黒くなる「すす病」の原因にもなるそうです。葉の色もなんだか元気がなく、黄色っぽくなってきました。これはまずいと、本格的な対策に乗り出すことにしました。まず試したのは、物理的な除去です。シャワーの水を勢いよく当てて、葉の裏のコナジラミを洗い流してみました。一時的には数が減りますが、すぐにまた増えてしまいます。次に、粘着力の弱いテープで葉の裏の虫をペタペタと貼り付けて取る方法。これも地道ですが、ある程度の効果はありました。牛乳を薄めたスプレーも試しましたが、あまり効果は感じられませんでした。黄色い粘着シートを鉢の近くに設置したところ、飛んでいる成虫がたくさん捕れました。これは成虫対策としては有効のようです。しかし、葉裏の幼虫や卵には効果がありません。やはり薬剤に頼るしかないのか…。園芸店で相談し、観葉植物にも使えるコナジラミ専用のスプレー式殺虫剤を購入しました。薬剤を使うのは少し抵抗がありましたが、背に腹は代えられません。風通しの良い屋外で、葉の裏を中心に、株全体にまんべんなくスプレーしました。これを1週間おきに数回繰り返したところ、ようやくコナジラミの姿はほとんど見られなくなりました。モンステラも徐々に元気を取り戻し、新しい葉を出してくれるようになりました。この経験から学んだのは、コナジラミ対策は早期発見と根気強い対処が重要だということです。そして、発生を予防するためには、日頃から植物の風通しを良くし、葉の裏までよく観察する習慣をつけることが大切だと痛感しました。
観葉植物を襲う白い悪魔コナジラミ対策の記録