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作り始めが肝心鳩の巣を放置するリスクとは

ベランダの隅に数本の小枝が落ちている。最初は風で飛ばされてきたのかと思うかもしれません。しかし、それが日に日に増えていくようなら、それは鳩が巣を作り始めているサインです。この「作りかけ」の状態を軽視し、放置してしまうと、様々な深刻な問題を引き起こす可能性があります。まず考えられるのが、糞害の深刻化です。鳩は巣の周辺に大量の糞をします。作りかけの段階ではまだ被害は少ないかもしれませんが、巣が完成し、鳩がそこに留まる時間が増えると、ベランダの手すりや床、壁、さらには干している洗濯物まで糞で汚染されるようになります。鳩の糞は見た目が不潔なだけでなく、強い酸性のため金属を腐食させたり、建材を劣化させたりする原因にもなります。また、乾燥した糞が空気中に飛散し、それを吸い込むことで健康被害を引き起こすリスクもあります。クリプトコックス症やサルモネラ症、鳥インフルエンザなど、人間に感染する可能性のある病原菌や寄生虫を媒介することが知られています。特に小さなお子さんや高齢者、免疫力が低下している方がいるご家庭では注意が必要です。さらに、騒音の問題も発生します。鳩の鳴き声、特に早朝の「クルックー」という鳴き声や羽ばたきの音は、安眠を妨げる騒音となり、精神的なストレスの原因にもなりかねません。巣が完成し、雛が生まれると、鳴き声はさらに大きくなります。そして最大の問題は、一度巣が完成し、卵や雛がいる状態になると、鳥獣保護管理法によって勝手に撤去できなくなることです。法律で保護されているため、駆除や巣の撤去には自治体の許可が必要となり、手続きが煩雑になるだけでなく、雛が巣立つまで数週間から一ヶ月以上、被害に耐えなければならない状況になる可能性もあります。このように、作りかけの鳩の巣を放置することは、衛生面、健康面、精神面、そして法的な面においても、多くのリスクを伴います。初期段階での適切な対応がいかに重要か、ご理解いただけたでしょうか。

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