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恐怖との戦いアシナガバチの巣を自力で駆除した日

それは、梅雨入り前のよく晴れた日のことでした。洗濯物を取り込もうとベランダに出た妻が、小さな悲鳴をあげました。「軒下に蜂の巣ができてる!」恐る恐る見てみると、手のひらサイズのアシナガバチの巣が、まさに育ち始めているところでした。まだ女王蜂と数匹の働き蜂しかいないように見えましたが、放置しておけば確実に大きくなるでしょう。子供もいるし、これは早めに対処しなければ。インターネットで調べると、初期の巣なら自分で駆除できるという情報が多く見つかりました。費用も抑えたい。よし、自分でやってみよう。そう決意したものの、正直なところ怖くてたまりませんでした。週末の夜を駆除決行日と定め、ホームセンターでアシナガバチ用の強力な殺虫スプレーと、念のために厚手のゴム手袋、顔を覆うネット付きの帽子を購入しました。当日の夜、家族が寝静まるのを待ち、完全防備でベランダへ。心臓はバクバクと音を立て、手に汗がにじみます。懐中電灯で巣を照らすと、蜂たちが身を寄せ合ってじっとしているのが見えました。息を止め、スプレー缶を構え、風上から一気に噴射しました。シューッという音とともに白い薬剤が巣を包み込みます。数匹の蜂が飛び立とうとしましたが、薬剤を浴びてすぐに落下しました。推奨されている時間、噴射し続け、そっとその場を離れました。翌朝、巣の周りに蜂がいないことを確認し、震える手で巣を棒で落としました。幸いにも刺されることなく駆除は成功しましたが、あの時の恐怖感は忘れられません。自分でやるなら、相当な覚悟と万全の準備が必要だと痛感した出来事でした。もし巣がもう少し大きかったら、迷わずプロにお願いしていたと思います。

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