家のねずみ被害その実態と種類
天井裏から聞こえるカサカサという物音、柱や壁に残されたかじり跡、キッチンで見かける黒い小さな糞。これらは、家の中にねずみが侵入しているサインかもしれません。ねずみは単に不快なだけでなく、私たちの生活に様々な被害をもたらす厄介な存在です。家屋に侵入する主なねずみには、クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミの三種類がいます。クマネズミは警戒心が強く、垂直な移動が得意で、主に建物の高い場所、天井裏や壁の中などに巣を作ります。配線をかじって漏電や火災の原因になったり、断熱材を巣の材料にしてしまったりします。ドブネズミは比較的大きく、湿った場所を好み、下水や床下、ゴミ置き場周辺などに生息します。獰猛な性格で、時には人を噛むこともあります。ハツカネズミは体が小さく、好奇心旺盛で、物置や倉庫、家具の隙間など、わずかなスペースにも入り込みます。繁殖力が非常に高いのが特徴です。これらのねずみは、食品を食い荒らすだけでなく、体毛や排泄物によって食品を汚染し、サルモネラ菌やレプトスピラ菌など、様々な病原菌を媒介するリスクも抱えています。夜行性のため、睡眠中に物音で悩まされたり、その存在自体が精神的なストレスになったりすることも少なくありません。ねずみの被害は放置しておくと、あっという間に深刻化します。繁殖力が高いため、数匹の侵入から短期間で大発生につながるケースも珍しくありません。もし家の中でねずみの痕跡を見つけたら、被害が拡大する前に、早急な対策を講じることが重要です。まずは、どの種類のねずみが侵入しているのか、どのような被害が出ているのかを把握し、適切な駆除方法を検討しましょう。