キクイムシによる被害は、木材の内部で静かに進行するため、気づいた時には被害が広がっていることも少なくありません。しかし、いくつかの兆候に注意することで、早期に被害を発見できる可能性があります。まず、最も分かりやすいサインは、木材の表面に見られる小さな穴です。これは成虫が羽化して脱出した跡で、直径1ミリメートルから2ミリメートル程度の円形または楕円形の穴です。フローリング、柱、鴨居、家具、建具などの木材部分に、このような小さな穴が複数見られないか注意深く観察しましょう。特に、比較的新しい木材(築数年以内)や、ラワン材、ナラ材などの広葉樹を使った箇所は要注意です。次に重要な手がかりとなるのが、木粉(フラス)の存在です。穴の周辺や直下の床面に、きな粉や小麦粉のような非常に細かい木粉が落ちていたら、それはキクイムシが内部で活動している、あるいは最近まで活動していた証拠です。掃除しても繰り返し同じ場所に木粉が溜まる場合は、現在も被害が進行中である可能性が高いと言えます。木粉の色や質感は、食害されている木材の種類によって多少異なります。また、夜間など静かな時に、壁や柱、家具から「カリカリ」「ギシギシ」といった微かな物音が聞こえる場合も、キクイムシの幼虫が木材をかじっている音である可能性があります。ただし、これは常に聞こえるわけではなく、聞き分けるのも難しいため、あくまで参考程度と考えましょう。これらの兆候は、普段から意識していないと見逃してしまいがちです。特に、床材の場合は家具やカーペットの下、壁際の隅などを定期的にチェックすることが大切です。家具の場合は、裏側や引き出しの内部なども確認しましょう。もしこれらのサインが見つかった場合は、被害の範囲を確認し、早めに駆除対策を検討する必要があります。早期発見が、被害の拡大を防ぎ、駆除費用を抑えるための鍵となります。
キクイムシ被害発見のチェックポイント