我が家は夫婦揃って物が多く、リビングも寝室も本棚やら収納家具やらで、正直なところ、かなり「家具だらけ」の状態です。そんな我が家に、ある夏、招かれざる客、G(ゴキブリ)の気配が…。これはもう、バルサンしかない!と思い立ったものの、頭をよぎったのは「この家具たち、どうしよう?」という不安でした。業者に頼むのも考えましたが、まずは自分でやってみようと決意。バルサンの説明書とネット情報を頼りに、家具あり部屋でのバルサン決行に挑みました。まず取り掛かったのは、養生作業。これが想像以上に大変でした。食器棚は扉を閉めてテープで目張り。本棚は…さすがに一冊ずつは無理なので、大きなビニールシートで丸ごと覆いました。これが結構難しい。シートがずり落ちてきたり、隙間ができたり。養生テープを駆使して、なんとか固定。テレビとパソコンは、買った時についてきたカバーを引っ張り出してきて装着。ソファとベッドは、使い古しのシーツとビニールシートで二重にガードしました。衣類は、クローゼットに詰め込めるだけ詰め込み、入りきらないものは大きなゴミ袋へ。観葉植物と愛猫は、一時的に実家へ避難させました。一番気を使ったのは、火災報知器のカバー。これを忘れると大変なことになると聞き、念入りに袋をかぶせてテープで留めました。準備だけで半日近くかかったでしょうか。もうヘトヘトです。そして、いよいよバルサンを点火(水タイプを使用)。説明書通りに部屋を密閉し、家族で外出しました。数時間後、恐る恐る帰宅。まずは窓を開けて換気、換気、換気!部屋には独特の匂いがまだ残っています。換気しながら、養生を外していく作業。これもまた一苦労です。さて、肝心の家具への影響は…ぱっと見た感じ、変色やシミはありませんでした。ホッと一安心。ただ、床や家具の表面には、なんとなく薬剤の粉っぽさが残っている気がします。説明書に従って、掃除機をかけ、固く絞った雑巾で家具の表面を拭き上げました。特にテーブルや椅子など、よく触れる場所は念入りに。結果として、Gの気配はなくなり、目的は達成できました。家具への直接的なダメージも(今のところ)見られません。しかし、準備と後片付けの手間は相当なものでした。家具が多い部屋でのバルサンは、覚悟と体力が必要だと痛感した次第です。