家の中で遭遇する足の長い蜘蛛、特にアシダカグモやイエユウレイグモを見て、「もしかして毒があるのでは?」「咬まれたらどうしよう?」と不安に感じる方は少なくないでしょう。その見た目のインパクトから、危険な生物なのではないかと警戒してしまうのも無理はありません。しかし、結論から言うと、日本家屋で一般的に見られるこれらの足長蜘蛛の毒については、過度に心配する必要はほとんどありません。アシダカグモは、獲物を捕らえるために微弱な毒を持っています。しかし、その毒は主に昆虫などの節足動物に対して効果を発揮するものであり、人間などの哺乳類に対しては、その影響は非常に小さいとされています。万が一咬まれたとしても、多くの場合、軽い痛みや腫れ、かゆみを感じる程度で、重篤な症状に至ることは極めて稀です。そもそもアシダカグモは非常に臆病な性格であり、人間を積極的に攻撃してくることはまずありません。人間が手を出したり、追い詰めたりしない限り、自ら咬みついてくることは考えにくいでしょう。むしろ、人間の気配を感じると、驚くほどの速さで逃げていくことがほとんどです。一方、イエユウレイグモも同様に毒を持っていますが、その毒も非常に弱く、人間への影響はほとんどないとされています。また、彼らの顎は小さく、人間の皮膚を貫通すること自体が難しいとも言われています。イエユウレイグモも攻撃性は低く、危険を感じると体を震わせて威嚇する程度です。もちろん、世の中にはセアカゴケグモのように、人間に強い影響を与える毒を持つ蜘蛛も存在します。しかし、家の中で日常的に見かける足の長い蜘蛛に関しては、その毒性を過剰に恐れる必要はないと言えます。ただし、どんな生き物も不用意に素手で触ったり、刺激したりするのは避けるべきです。もし見かけても、冷静に距離を置き、必要であればそっと外に逃がしてあげるのが賢明な対処法でしょう。正しい知識を持つことが、無用な恐怖から解放される第一歩となります。
家の足長蜘蛛の毒は心配無用