浴室やキッチンなど、ジメジメした水回りに現れるチョウバエ。そのしつこさに悩まされている方も多いのではないでしょうか。効果的な駆除を行うためには、彼らのライフサイクルを理解し、適切なタイミングで対策を講じることが重要です。チョウバエの一生は、大きく分けて卵、幼虫、蛹、成虫の4つのステージから成り立っています。まず、成虫は発生源となる排水口や浴槽裏などのヘドロ状の汚れの中に、一度に数十個から数百個の卵を産み付けます。卵は非常に小さく、肉眼で確認することは困難です。卵はおよそ2日程で孵化し、幼虫になります。チョウバえの幼虫は、白または淡黄色のウジ虫状で、体長は4ミリメートルから10ミリメートル程度。発生源のヘドロを食べて成長します。この幼虫期間が最も長く、通常は約2週間程度ですが、温度などの環境条件によってはさらに長くなることもあります。幼虫は水中で生活できますが、空気呼吸のため、時折水面に上がってきます。十分に成長した幼虫は、蛹になります。蛹は幼虫の抜け殻の中で形成され、期間は2日から4日程度。この間は餌を食べずに、成虫になるための変態を行います。そして、蛹から羽化した成虫は、発生源から這い出し、壁などに止まって羽が固まるのを待ちます。成虫の寿命は比較的短く、4日から2週間程度と言われています。このライフサイクルの中で、駆除のターゲットとして最も効果的なのは「幼虫」の段階です。成虫は次々と発生源から出てくるため、叩いたりスプレーしたりしてもキリがありません。一方、幼虫は発生源のヘドロの中に集中して生息しているため、そこを狙って対策を行うことで、効率的に数を減らすことができます。具体的には、排水口などの発生源に熱湯(60度以上)を流したり、パイプクリーナーや専用の殺虫剤を使用したりするのが有効です。卵も熱湯や薬剤で駆除できますが、非常に小さいため見つけにくいのが難点です。蛹の段階も薬剤は効きますが、期間が短いです。したがって、チョウバエ対策の基本は、発生源のヘドロを除去し、そこに生息する幼虫を徹底的に駆除することにあると言えるでしょう。成虫対策は補助的なものと考え、発生源対策に重点を置くことが、根絶への近道となります。