春の訪れとともに、我が家の小さなベランダを彩ってくれるパンジーたち。毎年、色とりどりの花を咲かせるのを楽しみに育てています。しかし、ある朝、いつものように水やりをしようと近づくと、いくつかの花びらが無残にかじられているのを発見しました。よく見ると、葉っぱにも小さな穴がいくつも開いています。「やられた!」。犯人は誰なのか、葉の裏や株元を注意深く探してみると、いました、緑色の小さな芋虫が。おそらくヨトウムシの幼虫でしょう。夜の間に活動するとは聞いていましたが、まさかこんなに早く被害が出るとは。ショックを受けつつも、このまま放置するわけにはいきません。まずは、見つけられる限りの芋虫を割り箸でつまんで捕殺する、という地道な作業から始めました。しかし、翌朝見るとまた新たな食害痕が。どうやら、昼間は土の中に隠れているようです。次に試したのは、木酢液を薄めたスプレー。天然成分で安心かなと思い、葉や株元に吹き付けてみました。少しは効果があったのか、翌日の被害は少し減ったような気がしましたが、完全にはなくなりません。数日後、今度はアブラムシまで発生しているのを発見。新芽の先にびっしりと群がっています。もう我慢の限界!最終手段として、園芸店でパンジーにも使える、アブラムシとヨトウムシの両方に効くというスプレータイプの殺虫剤を購入しました。使うのは少し気が引けましたが、背に腹は代えられません。説明書をよく読み、風のない夕方を選んで、葉の裏まで念入りにスプレーしました。結果はてきめんでした。翌日以降、新たな食害やアブラムシの姿は見られなくなり、パンジーたちは再び元気を取り戻してくれました。薬剤に頼るのは本意ではありませんでしたが、被害が広がってしまった場合には有効な手段だと実感しました。同時に、虫が発生しにくいように、日頃から風通しを良くしたり、花がらをこまめに摘んだりする予防策がいかに大切かも痛感した出来事でした。来年は、もっと早めの対策を心がけようと誓ったのでした。
我が家のパンジーを救え虫との格闘記録