都心から少し離れた閑静な住宅街に住むBさん一家は、数ヶ月前から夜になると天井裏から聞こえる物音に悩まされていました。最初は小さな音でしたが、次第に大きくなり、走り回るような音や、何かをかじるような音も聞こえるようになりました。特に寝室の真上あたりがひどく、家族全員が寝不足気味になっていました。Bさんは、ホームセンターで買ってきた超音波発生器を屋根裏に設置してみましたが、効果はありませんでした。次に試した粘着シートにも、ねずみがかかることはありませんでした。天井裏という場所だけに、自分たちで駆除するのは難しいと判断し、専門の駆除業者に調査と駆除を依頼することにしました。依頼を受けた業者は、まず天井裏の点検口から内部の状況を詳細に調査しました。ライトで照らすと、あちこちに黒い糞が散乱しており、断熱材が荒らされて巣のようになっている箇所も発見されました。糞の大きさや形状から、侵入しているのは警戒心の強いクマネズミであると判断されました。業者は、クマネズミの習性を考慮し、殺鼠剤と捕獲カゴを組み合わせた駆除プランを提案しました。天井裏の柱や梁など、クマネズミが通り道として利用しそうな場所に、喫食性の高い殺鼠剤を複数種類設置しました。同時に、通り道の要所には捕獲カゴも設置しました。さらに、外部からの侵入経路を特定するため、家の周りを念入りに調査しました。その結果、外壁の通気口の金網が一部破損している箇所と、エアコンの配管導入部の隙間を発見。これらの箇所を、パンチングメタルや専用のパテを使って丁寧に塞ぎました。駆除作業開始から数日後、天井裏の物音は徐々に小さくなっていきました。設置した殺鼠剤が食べられた形跡があり、捕獲カゴにも数匹のクマネズミがかかりました。業者は定期的に訪問し、駆除状況を確認しながら、必要に応じて殺鼠剤の補充や罠の再設置を行いました。約1ヶ月後、物音は完全に聞こえなくなり、糞などの痕跡も見られなくなりました。Bさん一家はようやく静かな夜を取り戻し、安堵の表情を浮かべていました。この事例は、天井裏のような手の届きにくい場所での駆除には、専門的な知識と技術、そして根気強い対応が必要であることを示しています。