まさか自分の家に、あの凶暴なスズメバチの巣ができるなんて夢にも思っていませんでした。ある夏の日の午後、庭の手入れをしようと外に出た時のことです。軒下に何やら見慣れない土くれのようなものが付いているのに気づきました。最初は鳥の巣か何かかと思ったのですが、よく見ると蜂が出入りしているではありませんか。しかも、その蜂は明らかに大きい。黄色と黒の縞模様、まさしくスズメバチでした。背筋が凍る思いでした。大きさはまだソフトボール大くらいでしたが、これからどんどん大きくなることを考えると、恐怖でしかありませんでした。インターネットで調べると、スズメバチの巣の駆除は非常に危険で、素人が手を出すべきではないと書かれていました。刺されればアナフィラキシーショックを起こす可能性もあるとのこと。すぐに専門の駆除業者を探し、連絡しました。業者の方が到着するまでの数時間、窓を閉め切り、息をひそめて過ごしました。庭に出るなんてもってのほかです。業者の方は完全防備で現れ、手際よく巣の駆除作業を進めてくれました。薬剤を噴射し、巣を慎重に取り外す様子を、私は家の中から固唾をのんで見守っていました。無事に駆除が完了したときは、心底ほっとしました。業者の方によると、巣は初期段階だったため、比較的簡単に駆除できたとのこと。もし発見が遅れていたら、もっと大掛かりな作業になっていたそうです。この経験を通じて、蜂の巣、特にスズメバチの巣がいかに危険であるかを身をもって知りました。そして、早期発見と専門家への依頼がいかに重要であるかを痛感しました。もう二度とあんな思いはしたくありません。皆さんも、家の周りの点検を怠らないようにしてください。