バルサン(燻煙・くん蒸式殺虫剤)は、部屋の隅々まで薬剤を行き渡らせて害虫を駆除する強力なアイテムですが、その薬剤が家具にどのような影響を与えるのか、心配になる方もいるでしょう。結論から言うと、ほとんどの一般的な家具に対して、バルサンが深刻なダメージを与える可能性は低いとされています。しかし、家具の材質や状態、そしてバルサンの使用方法によっては、注意が必要なケースもあります。まず、木製家具についてです。一般的な合板や塗装された木製家具であれば、バルサンの薬剤が付着しても、変色したりシミになったりするリスクは低いと言われています。ただし、無垢材やオイル仕上げ、ワックス仕上げなどのデリケートな家具の場合は、薬剤の成分によっては表面の状態が変化する可能性もゼロではありません。また、古い家具などで塗装が劣化している場合も注意が必要です。心配な場合は、ビニールシートなどで覆うのが最も安全です。次に、布製の家具(ソファ、椅子、カーテン、クッションなど)です。これらは、薬剤の微粒子を吸着しやすい性質があります。薬剤が付着しても変色などのリスクは低いですが、臭いが残ったり、肌に触れた際にアレルギー反応が出たりする可能性が考えられます。使用後は、掃除機をかけたり、屋外で叩いたりして、付着した薬剤を取り除くことが推奨されます。可能であれば、使用前にカバーをかけておくのがベストです。革製の家具は、特に注意が必要です。薬剤の成分によっては、革の表面にシミができたり、変色したり、ひび割れや硬化を引き起こしたりする可能性があります。革製品は、バルサン使用時には必ずビニールシートなどで隙間なく覆い、薬剤が直接触れないように保護してください。金属製やプラスチック製の家具は、比較的影響を受けにくい素材です。ただし、表面に薬剤が付着したまま放置すると、跡が残る可能性もあるため、使用後は軽く拭き取るのが良いでしょう。最も注意すべきは、やはりテレビやパソコンなどの精密機器です。薬剤の粒子が内部に入り込むと、故障の原因となる可能性があります。必ずカバーをかけ、電源を切っておきましょう。このように、家具の材質によってバルサンの影響は異なります。大切な家具を守るためには、材質の特性を理解し、適切な保護(養生)を行うことが重要です。
その家具大丈夫?バルサンが与える影響とは