天然成分で手軽に使えるハッカ油を、できれば危険なスズメバチの対策にも活用したい。そう考える人は少なくないでしょう。しかし、その効果については「効く」という意見と「むしろ寄ってくる」という真逆の意見が混在し、混乱を招いています。果たして、害虫駆主の専門家は、スズメバチ対策におけるハッカ油の有効性をどのように見ているのでしょうか。多くの専門家の見解を総合すると、「忌避効果は限定的であり、積極的に推奨はできないが、状況によっては補助的に使える可能性もある」という、やや慎重な立場が一般的です。まず、ハッカ油が持つ忌避効果についてです。ハッカの主成分であるメントールは、多くの昆虫にとって強い刺激となる忌避物質です。そのため、スズメバチに対しても、ある程度の「嫌がらせ効果」は期待できると考えられています。例えば、巣を作られやすい軒下や網戸に、ハッカ油スプレーを定期的に噴霧しておくことで、巣作りの場所を探している女王蜂が、その場所を「居心地が悪い」と判断し、避けてくれる可能性はあります。これは、巣作りを未然に防ぐ「予防」の段階では、一定の価値があると言えるでしょう。しかし、問題は、すでに巣ができてしまっている場合や、活動中の働き蜂に対してです。専門家が懸念するのは、ハッカ油のツンとした強い香りが、スズメバチを過剰に刺激し、かえって攻撃性を高めてしまうリスクです。特に、巣の近くで高濃度のハッカ油を使用すると、蜂がそれを「攻撃」とみなし、猛然と襲いかかってくる危険性が指摘されています。また、ハッカ油は揮発性が高いため、忌避効果が長時間持続しないという欠点もあります。結論として、専門家の多くは、スズメバチという非常に危険な相手に対して、効果が不確実で、かつ刺激するリスクのあるハッカ油を、単独の主要な対策として用いることには否定的です。あくまで、巣作り予防のための一つの補助的な手段として、自己責任の範囲で慎重に使用するのが、賢明な付き合い方と言えそうです。
スズメバチ対策にハッカ油はアリかナシか?専門家の見解