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初めてのアシナガバチ初期巣落とし体験
去年の4月の終わり頃だったと思います。庭の物置の軒下に、見慣れない灰色の塊が付いているのに気づきました。よく見ると、六角形の穴がいくつかあり、一匹のアシナガバチがせっせと何かを塗りつけている様子。大きさはまだ500円玉くらいでしょうか。「これがアシナガバチの巣の初期段階か!」と直感しました。以前、大きくなった巣を業者に駆除してもらった経験があり、今回は初期のうちに何とかしたいと思いました。インターネットで調べると、初期の巣なら自分で落とせるという情報が多く、女王蜂一匹のうちなら比較的安全とのこと。まだ一匹しか見えないし、場所も手が届く高さ。よし、自分でやってみようと決意しました。とはいえ、刺されるのは怖いので、万全の準備を整えることに。日が暮れて蜂の活動が鈍るのを待ち、長袖長ズボンに帽子、マスク、ゴム手袋、そして念のために雨合羽を羽織りました。武器(?)は、ホームセンターで買ってきたハチ専用の殺虫スプレー。ジェット噴射で遠くまで届くタイプです。深呼吸をして、物置に近づきました。心臓がドキドキします。懐中電灯で巣を照らすと、女王蜂らしき一匹がじっとしていました。数メートル離れた位置から、巣に向かってスプレーを一気に噴射!シューッという音と共に白い薬剤が巣を包み込みます。蜂は反応する間もなく、薬剤まみれになって落下しました。念のため、巣のあった場所にもスプレーを吹き付け、その日は終了。翌朝、蜂がいないことを確認し、棒で巣をそっと突いて地面に落としました。思ったよりもあっけなく駆除できましたが、やはり緊張しました。初期段階だったからこそ成功したのだと思います。もし少しでも迷いがあったり、巣が大きかったりしたら、迷わずプロにお願いしていたでしょう。早期発見、早期対処の大切さを実感した体験でした。
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アシナガバチ駆除自分でやるリスクとは
アシナガバチの巣を自分で駆除しようと考える際、その手軽さや費用の節約に目が行きがちですが、潜在的なリスクを十分に理解しておく必要があります。最も大きなリスクは、言うまでもなく蜂に刺されることです。アシナガバチはスズメバチほど攻撃的ではないと言われますが、巣を守るためには容赦なく攻撃してきます。特に巣が大きくなっている場合や、駆除作業中に蜂を刺激してしまった場合、多数の蜂から一斉に攻撃を受ける可能性も考えられます。一度刺された経験がある人はもちろん、初めて刺される人でも、蜂の毒によってアナフィラキシーショックという重篤なアレルギー反応を引き起こす危険性があります。これは血圧低下や呼吸困難などを引き起こし、最悪の場合、命に関わることもあります。また、巣のある場所によっては、駆除作業自体に危険が伴います。例えば、高所にある巣を駆除しようとして脚立から転落したり、狭い場所で無理な体勢をとって怪我をしたりする可能性も考えられます。さらに、市販の殺虫スプレーを使用する際には、薬剤の吸入や目に入るリスク、火気への引火のリスクなど、薬剤自体の取り扱いにも注意が必要です。自分で駆除を試みた結果、完全に駆除しきれずに蜂が残ってしまい、かえって蜂を興奮させてしまったり、別の場所に新たに巣を作られたりするケースも少なくありません。費用はかかりますが、専門の駆除業者は、適切な装備と知識、経験を持って安全かつ確実に駆除を行ってくれます。再発防止のアドバイスや保証が付いている場合もあります。安易な自己判断は避け、リスクとメリットを天秤にかけ、少しでも不安があればプロに依頼するという選択肢を常に持っておくことが重要です。